恋愛依存症:伊東明(共依存症)

伊東明の「恋愛依存症(asin:4584185484)」を読む。この本を買ったのは今年の4月だった。ちょうど彼女が僕から少しづつ離れだして、仕事の世界に没頭し始めたときくらいから。
昔から自分は恋愛面に対して、妙な傾向をいくつか抱えていた。
ひとつは、"逃げられると極度に追う"。もちろんストーカーまではしないが、逃げられる理由が分からないまま冷たくされたり会話をしてもらえなくなるのを極度に嫌がった。
もうひとつは、"苦労しそうな相手に対してより好意を持つ"ことだ。この2つの特徴は、中学生時代から変わっていない、自分の恋愛面の特徴だと思う。自分はこの特徴がひどく不思議で仕方なくて、4月のある日心理学のコーナーでこの本と出会った。それまでにも心理学関係の書籍はいくつか買っていたのだけれど、この本の文体や内容に惹かれ購入した。
前置きは長くなったけれど。
この本の最初に、「共依存症」という症状が記載されている。

  • 傍から見てひどい相手と付き合う
  • 殴られても別れられない
  • 不幸な女性ばかり好きになる男性

これらはすべて共依存症の一例として挙げられている。
自分は3番目の不幸な女性ばかり好きになる、が気になった。
今の彼女も、周囲を取り巻く環境はあまりいいものではなかった。
特に最近よく話す女の子に関しては劣悪な環境で、精神的には歪んでいた。
共通点は1つ。
「親が共働きで不在である」
この本によれば、幼少期に分離・独立という、両親からの愛を授かりつつも自立し一人の個として確立するプロセスをきちんと踏まなかった子供は、将来になって人からの愛を過剰に受けたがる傾向がある、とある。
自分は小学5年のときに両親が離婚した。その前から親は共働きで常に不在で、自分は家の鍵を首にぶらさげて通学していた。寂しさというものを口に出すことはなかったけれど、行動として唇をなめる癖があり、あまりに荒れて病院に行った際に、「君は鍵っ子だね」と診察される前に当てられてひどく驚いた思い出がある。
ポイントが随所で指摘されており、

  • 「否定」(今起こっていることはリアルではない)
  • 「合理化」(彼女のわがままはきついけど、そこがまたかわいい)
  • 「非現実な期待感」(このまま付き合っていれば彼女は変わってくれる)

とかなんやら。
刷り込まれた感じはしないけれど、自分の恋愛の考え方と合致している部分が多く見受けられるのはこの共依存症だった。他にもあれこれ書いてあるけど、これ以上は本をじっくり読んでもらわないと理解していただけない部分もあると思うので。
自分が変わると同時に、相手も変化しないとこのサイクルからは抜け出せないんだって。相手の心は思い通りにならないだけに、自分の心をどう変えていくかが今後の課題かな、って思う。でも先週からの自分の悩みが少し晴れて、今は荒まなくなったかも。
現状維持で。大切なのはやっぱり今の彼女。