忘れないうちに

さっきまであったこと
忘れないように
数日経ったら消すかもしれません
笑いたければ笑ってください、非難したければ非難してください
でも俺です
半端なく長いです

23時半
Rこに電話をする俺
今日の俺は何かおかしかった…
元彼と電話をしていたという
そこでちょっと嫉妬心が芽生える
「元彼の事は昔のことだよ、年だしね」
年が8つも離れていた男と付き合っていた
なんでこの年頃の子はやけに年上に甘えるんだ、と変な憤りを感じながら話し続ける
帰り際手をつないでくれてありがとう、と話す


※別日記を読んでいる人へ
これから書く内容、たぶん「ありえない」って思うと思います
でも、それが悩んでいたことでもあるんで敢えて書きます、
日記でカッコつけても仕方ないと思うので。。。
ただあの日記に書いてある気持ちもまったく本当です


冒頭にも書いたが今日の俺はおかしかった
Rこと待ち合わせをして大学から帰るとき
見つめたいと思いつつ照れて、見つめられない
手を握られて心臓が高鳴る
こいつの存在感ってこんなんだっけ。。。?
すごく落ち着くし、気持ちが幸せになる


その話をして、
「そのとき、俺はRこが自分にとって大切な人になっているんだなって思ったよ。」


おそらくこの台詞は重い
わかっていた
気楽なこの付き合いをRこが望んでいることも、俺もやはり心のどこかでフランクな付き合いを望んでいること
だけれどそれを打破したかった
10月〜12月の似たようなやり取りはもうウンザリだった


「…でも、私はわかんない。自分の気持ちがわかんない。」


胸が締め付けられる
Rこは続ける

「…あたしね、しんたと出会ってからすごく夢中になった。
これほどいい人がいるんだから、好きにならなきゃ損だって思って、
電話とメールだけだっだけれどすごくすごく夢中になったんだ。
元彼がすごく好きで、別れた後は他の人なんて大して好きにもならなかったけど、
しんたは全くちがくて、だからすごく好きで…
でもしんたはあたしに大してテキトーっていうか、あまり構ってくれなくて…
だからいつからかあたしも慣れてやりすごすようになったんだ。
メールをくれないのも電話をしてくれないのも最初は我慢していたけど、
こういう人なんだ、って思うようになってからは大して気にしなくなった。
あたしが思っている気持ちとずれてるんだ。」

はっとする
いつもいつも隠していた
俺は昔好きだと言い続けて、それがとてつもない悪循環にハマったことがあった
自分が傷つかないように
相手が傷つかないように
Kさんの日記と出会い、トークのテクニックを見につけて本心とはまったく別のキャラを表に出す
そんな自分に満足していた、いや酔っていた
世間に対してはすごく真面目でいい人のイメージを植え付け
ちょっと内側に入るとそこは汚れていて、とてつもなく姑息で汚い自分がいる
たぶん驚くくらいの二面性…


俺はキャラがつかめないやつだと言われる
たぶんこうして偽り続けたせいだろう



いつからか俺は、それがキレイに出来るようになった
営業のおかげで笑顔もほぼマスターした
聞く技術や誘導の初歩、M術
すべてがきれいにまとまり、その世界で自分は生きてきた


Rこの言葉を聴いて
心にしまってあったものが解けて出て行く
「…俺は…俺はね…」
なぜか泣き出す


「俺は…本当は嫌われたくないんだ…Rこはせっかく知り合えてよかったと思うから…
しつこくして嫌われるのだけは絶対にいやなんだ、だから関心のないフリして、
ほどほどに付き合っていて…でも本当はすごくすごく大切で…いつも何しているんだろう、
誰と過ごしているんだろう、いつ帰ってきていつメールや電話をくれるか本当に気になっていて…」

大崩壊
涙が止まらない
隠していたものをRこに見せてしまう
テクのない、自分自身の言葉がそこにはあって
無表情だった心の顔に表情が生まれていく


止まらなかった
過去を話してしまう…
自分のしてきた取り返しのつかないもの
この冬の出来事
でも同時に楽になっていく自分がいた


気づく
ストを始めて、人と急速に和む術は見につけたけれども、それは自分にとってはマイナスの要素が強い
俺にとっては人の心の上辺から浅い部分までをキレイに和ませる技術がM術や聞く技術であって
(別にM術が深いところをまとめられないという意味ではないです、名誉のために)
和めば和むほど寂しさが薄れていくから
人を心から大切にする気持ちがどこかいい加減になっている

Rこに胸を傷めさせていた
その愛されている気持ちをもっと素直に受け止めるべきだった
自信のない自分の強がりが、ますますRこを不安にさせていく
だからRこは一昨日、「好きだけど付き合いたくない、でもセックスはしたい」と言ったのだろう
本能が欲している、でも理性が歯止めをかける
RこもRこで悩んでいた
別れが待ち構えていると思ったから、あるいは付き合っても満たされない自分がいると思ったから
曖昧な付き合い方をさせてしまっている
なんてことだろう


過去の彼女について聞きたがったので話した
ちょこっと話してあとはやめた


「あたしもね…すごく束縛してた。友達と遊ぶな、帰ったらメールか電話、女の子の番号は登録しないで、
遊ぶのはもってのほかって。元彼は守ってくれてた。でも最後は嫌われたんだ、当たり前だよね、そんなの続くわけないのにね。
でもそれからはどこか適当になっちゃったよ。」


愛するのは簡単だけれど、愛されるのは難しい



いつしか涙は落ち着いていて




俺はこの子が好きだ
強くて弱いこの子が好きなんだ
失いたくない、大切なんだ



Rこと4ヶ月間積み上げていた言葉
空っぽでもあれば中身のある言葉もあった




「ねぇしんた…これからはあたしはもっと聞くからね。」




どんな気持ちでこの言葉を言ったのかは分からないけれど



俺のRこへの、赤信号待ちだった気持ちは
ようやく青信号を見据えて動き出していった


少なくとも、俺は彼女に対してもっと想いを伝えてもいいことが分かったから
おやすみを言って電話を終えた




今まで大切だと思っていたあの人
嘘だったの?
それはそれで怖い


人は何かの犠牲なしに何も得ることは出来ない
等価交換が頭を過った



これを読んで「Sinって惚れっぽいんじゃないの?」と思った方
出会いの数をこなした上での上記の内容なんで
変な誤解のないようにお願いします