人付き合い

自分が成長して高みを目指す、という事は、偏った裏読みをすると、
"人を見下していく"ということになります。
もともと選民思想のあった自分。
"人よりもちょこっとだけ器用"
そう、いわゆる器用貧乏。
ただ、そのおかげで、挫折して追い込まれても必死の努力で状況を覆してきたために
俺はそれほど自分に才能が無いとは感じていない。
もちろん、窮地に陥らないように最初から努力すればいいんだけど。


でも。


最近、そのせいか人付き合いが下手になった気がします。
これが今日の日記のテーマです。


これから書くことは、別に見下しを意識してるつもりはないので誤解しないで欲しいんだが。
(ここではこういう言い方しか出来ないのでアレですが)


俺は最近、向上心のある人が好き。
自分の周りにそういう人がいる状況を強く求めている。
たとえ落ちていても、「落ちているな、ダメだな」という状態を認識して、
それを改善しようと努めている人にもすごく魅力を感じる。
そう考えるようになったのは、以前の日記でも書いた通り、
様々な人の話や日記、ストやメルでの出会いなど、色々な理由がある。


バイト先に限っての話で、しかももうすぐ辞めるから大した事でもないんだけど、
向上心を持っている人ってすごく少ない。


就活に励んでいるんだけど選考落ちまくりの人がいる。
俺はその人と”どうしてかな?”って考えながら一緒に話していた。
そしたら、その人は言う。


「俺、執着心が無いんだよね。」


いや、ダメだろ、それじゃ。
金、地位、企業利益などなど、何かへの執着が無い人間を雇ってはくれないでしょ。
漠然と社会人になりたいと言われても。。。そりゃ落ちるよ。


企業は自分たちのやっている業務内容を理解してもらった上で、
学生のアナタを採用することで当社にとってどんなメリットがありますか?ってことを
面接でも聞いてくるわけでしょう?
(就職活動したことないので、経験談と憶測で話しています)
自分が持っている能力などをきちんと自己分析して、
私にはこれこれこういうことが出来て、これが御社のこういう分野で役立つと考えます、
なんちゃらかんちゃら。。。と続けられるのが理想でしょう?


そういう話をその人にしたら、
「あぁ、そうだよね!!そうだそうだ」


えぇー。ソンナコトモワカッテナカッタノデスカアナタ。


人の巡りが悪いのかもしれませんが、、
最近周囲にこういう人がたくさんいて嫌になります。


俺 「一人暮らししたいんだ♪ひとりで自立して生活するってステキじゃない?」
相手 「あたしは実家で暮らしてラクしてたいなぁ〜」


アウト。ゲームセット。


『お前だって1人暮らししてないじゃん!!』
と、端々で自分の現在と矛盾しているところがあるのは認めますが、
今の自分の考えの根本である、
「向上していきたい」
という気持ちが上手く生活の中で循環しつつあるので、
気楽にやってきた人とのズレがひどくなってきています。
悪く言えば世間ずれ。


ここで引用するのは非常に恐縮なんですが、
以前、アローさんの日記の中で
『スト師はもう一般人とは違う事を私も理解した』
という記事がありました。


自分は街に出る頻度は殆ど無いので、ストをやり込んでる部類には入りません。
ただ、自分自身の生活で修羅場はいくつもありました。
暴力を振るう父親に見つからないように夜包丁を引き出しの中に隠していたりとか。
(今考えると恐ろしく絶望的な家庭かもしれない)
メルや、バイト先、大学などで、ストで出会うのと同じように
人の裏側や闇を覗いてきたという自負もあります。


失って、悔やんで、、、そこから這い出したいと必死に願う気持ち。
それが昇華して今の自分を形成しているように思います。


彼女と何で3年以上付き合っていられるか。
それは恐らくこの考えが共通しているから。
逆境を抜け出したい、何かに勝ち誇りたい、という気持ちがお互いあるからこそ、
付き合うことがプラスになっていると感じられる。
(昨日あげまん云々書いたくせにね(笑))


だから境遇が同じ人とは話がかみ合います。
上で復縁したって書いた子も、小さい頃虐待があったし。
Rこの家もまた然り。


俺が時折り話していて噛むことを笑う人。
父親にいつ手を出されるか怖くて仕方が無くて震えていたことの名残であることを、
あなたは理解していますか?


馴れ合うことが愚かだと感じながら、寂しさを感じる事も頻繁にあります。
そういう意味では、自分が求めているのは、単に寂しさを埋めてくれる相手ではなく
理解を示してくれる人かも知れません。
でも、そんな人、簡単には見つからないんだな、って思います。


自分は他の人達よりもあれこれ経験し過ぎた。
他の人が経験しなくてもいいようなことを沢山経験してきた。
逆境が形成してきたこの性格。それゆえ最近、人と噛み合わない。
話を合わせたいとも考えられない。
合わせたいけど、何を話したらいいか分からない。


小さい頃は笑わせ役だった自分が今こんな状況に陥るとはきっと夢にも思わなかったでしょう。
でも、あの家庭環境を振り返ると分かります。


あの頃の自分はピエロだったのだと。



誰だって無様なピエロ。
泣きながら笑うよ、ピエロ。
だけど一歩ずつゴール目指して歩いていく、
勇敢なピエロ。