落ち着いた日々。

最近、『性欲』という物が減少しました。
頭痛の起きる前までは、彼女さんとも普通にセックスもしていたし、
それは現在も変わらずなんですが、
他の女性に対する欲求がこの数週間で随分失せました。
 
僕の身近にいるであろう、僕をよく知っている人は
きっとこの文章を見て、
 
「はいはい、ワロスワロスw」
 
と思うのかも知れませんが(笑)。
 
頭痛に苛まれた病床の中、他人と会話をしない日々が続いていた。
日頃、電話で多くの見知らぬ他人と会話をしている僕からすれば、
この時間は解放感に満ちていると同時に、
ひどく落ち着かない期間だった。
 
気弱なときだったからかもしれないが、孤独感で一杯だった。
 
去年。
2005年。
 
ひとりの女の子と喧嘩別れ(相手はそう思っていないと思いますが)をしてからの僕は、
世の中を前向きに見つめる事が出来なくなっていた。
 
他人の心を信じていくことなんて愚かな事なのだろうか。。。
 
いや、きっと出来ない。
いつかは出来るのかもしれないけれど、しばらくは無理だろう。
 
どんなに明るい日記を書いても、
 
どんなに友達と笑顔で笑って見せても、
 
どんなにいろんな女の子と話していても、体を重ねていても、
 
 
きっといつか裏切られる。
 
 
そんな想いで過ごしていた。
R子もそうだった。
『いつか裏切られる』というスタンスで居たから、
今も変わらないスタンスであり続けている。
 
僕は、数字に頼るしかなかった。
数字に、狂うしかなかった。
  
前バイトにおける時効率、第1位、、、
 
受注件数、毎月80件以上、、、
 
日本全国では、第12位、、、

 
 
次々と打ち立てた数字。
その頃目の前にすがれるものは、ヨーヨーでも彼女でもなく、バイトしかなかった。
去年の日記を読んでもらえれば分かりますが、
去年から今年の初めにかけては、
彼女さんと付き合うことに幾度も疑問を投げかけ、
打ち消してきた時期でした。
 
昔から、飲食のバイトを除いては仕事は好きだった。
居酒屋は2日で挫折したことがあるけれど(笑)、
他のアルバイト先では大切な仕事を任せられるのはいつも僕だったから。
だから今回の逃げ場も、当然仕事になった。
 
やるしかなかった。
本業であったはずの学生生活にも終止符が打たれ、
現状を打破するためには目の前に置かれた物をこなして、
ただひたすら悩んでいくしかなかった。
 
甘えられなかった。
家族にも、友人にも、恋人にさえも。
明るいテンションで会話を聞いてくれても、
誰も助けてくれないことは理解していたから。
いや、そういう類の悩みではないことに気づいていたから。
一人で悩み、切り開いていかなければいけないと、思っていたから。
そして心を開いたら最後、裏切られることへの恐怖に脅かされるのだと、
勝手に思い込んでいたからだった。
誰のせいでもない、自分のせいなんだ、と。
 
僕は再び心を閉じた。
 
友達にすがる事さえ出来ない時は、ひたすら女性へと逃げた。
彼女が居るのに、ね。可笑しかった。
 
嘘がミルフィーユのように幾つも重ねられていて、
それはいつ食べても味がしなかった。





やりきれない日々が、続いていた。
そんな中、やっと就職できるチャンスを見つけた。
バイトをしてお金を貯めたいと考えていた最中の出来事だ。
 
『これで、一緒に暮らせる・・・』
 
 
 
 
暮らす?
 
 
 
誰と?
 
 
 
決まっているだろう、彼女さんとだろう。
実は、一番初めに就職できると考えた時思い浮かんだのは上のような考えだった。
 
結婚、か。
 
24歳、25歳、26歳、27歳。。。
やまとなでしこ』で松嶋菜々子が「女性は27歳まで」なんて言っていたっけな。
実際には彼女さんは僕の一歳上だから、僕が26歳の時にそうなるのか。
数年後には、安定的に2人で暮らし、美味しいものをそれなりに食べ、
適度に旅行へも行き、僕も彼女も、
好きなものを好きなようにして生きていく事が出来るんだろう。
 
遠い昔思い描いた幸せのカタチ。
 
頭痛の病床の中、付き合っている彼女さんが幾度も夢に現れた。
そんな夢を見たせいか、ふと旧い携帯のメールを振り返った。
 
付き合って1年目の頃、プロポーズされたんだっけ。。。
ケンカもしたっけな。。。
 
携帯を見過ぎて注意されたり、
 
意見がころころ変わりすぎると言われたりもしたっけ。。。
 
ふたりで丸井行ったな、
 
多摩の方まで足伸ばしたな、
 
甘いお菓子食べたいって騒いだな。。。
 
いろんな思い出が溢れてきて、



気づいたら泣いていた。
 
 
 
  
あの時戻ってくれたんだもんな。。。
 
これほど強い絆無いよな。。。
 
 
 

僕は、気づかないフリをしていた。
 
上昇志向に逃げて、誤魔化して、
 
彼女からのケーキをテーブル越しに見つめ、腐らせるだけだった。
 
 
でも彼女さんは、彼女は、
幾度も幾度も僕の前にケーキを差し出してくれていた。

 
この人となら健やかで居られるだろう
この人は他の相手とは違う何かを感じるんだ
一生離さないし離したくないんだ
 


そう思うから。
 
 
 
人前で泣いたことのないそんな強気なアナタでも
絶望の淵に立って迷う日もあるでしょう
胸にかかる虹の橋
希望の光の矢
愛を包むオーロラのカーテン
その全てが嘘っぱちに見え自分を見失いそうなときは
あなたが誰で何のために生きているのか
その謎が早く解けるように
鏡となり傍に立ち貴女を映し続けよう
 
 
 
そう願う、今日この頃です。


続きは叉明日。