マネーについての最近の思考

ちょっと前に書こうと思った「あたりまえ」ネタを書きます。
例によってオチも何もない文章ですが。

僕が当たり前ネタをもちだすときは、たいていそれについて
深く考えているか、何も考えていないかのどちらかです。

適当ですがあしからず。


「時給」というモノサシがあるでしょ。
ここでは1時間あたり○○円、という、労働時間に対しての
賃金がキチンと定められている。
高校生や大学生、フリーターはこの給与制度に乗っかって
勤労の義務を果たしているわけですが、
ことフリーターに関しては、時給ベース中心で生活を考えがち。


話そらし。


一人暮らしをしている人なら分かると思うんだけど、
家賃と食費を切り詰めるだけで、一人暮らしは随分成り立つもんです。
極端に言えば、風呂無し共同トイレの部屋を毎月20000円で借りて、
食費2万、光熱費1万、水道代5000円、それ相応の保険料や税金、
もろもろ払ってもたぶん8万円から9万円で生活できちゃう。
もちろん誰だって風呂付の部屋がいいとか、崩したくない一線はあるだろうから、
無難に7万円程度の部屋に落ち着くわけです。


ところが、家賃が増えると一気に負担は増えて、
最低13万円ぐらい無いと生活がかなり厳しいし貧しい。
基本的に”家賃は1ヶ月の給与の約3分の1の金額が最適”と言われているので、
7万円の部屋を借りるならば、21万円程度稼いでいた方が安心できるという理屈になる。
あんまり家賃と収入のバランスが悪いと、
不動産屋の審査基準に引っかかる場合もあるので、
とりあえず誰にも頼らずに21万円稼いでおきましょう。


時給1500円と聞いて、高いと思うでしょうか。安いと思うでしょうか。

お金の価値観は各々違うので、答えはないです。

ここでいくつかシンプルな計算をしてみます。
 
時給\1,500で1日8時間働きます。すると1日\12,000です。
週休2日で、1ヶ月に22日働くとします。(30日ベース)
¥12,000×22日→\264,000
 
うぉ、高給取りジャン!
って僕も思っていました。
 
でも、これ。
 
年収ベースで考えてみてください。
264,000×12ヶ月(時給で働く人にボーナスは基本的にない)=¥3,168,000
 
あくまで残業もせず、歩合も出ず、定時出社、定時帰宅で考えた場合です。
 
そう。
 
ちょっと前にブームになった、年収300万を多少超える程度。。。
色々なものを天引きされたら、もっと減るんじゃないかな?
 
派遣社員やフリーターの恐ろしい(安定とも言えるか?)ところは、
固定時間で働かされている限り、
給与額が大きく変化することは無いのです。
 
しかも休みの日には給料は発生しないので(有給も数日はあるが)
派遣社員をされている方の中には、
実は”家計が火の車”な方が多いと思います。
 
 
今、非正規雇用労働者が増えている、という世の中の現状がある。
 
 
人ってのは、がんばることもできればなまけることもできる。
怠けていても、お金がもらえればいいって人もたっくさんいる。
 
でも、恋人だったり、奥さん・旦那さんだったり、子供だったり、
ひいてはキャバのひいきにしているコだったり、
人は成長するにつれて誰かのためにお金を使うことも増えていきます。
そこではじめて、お金のおかげで出来ないこと・出来ることが多々あるコトに気づくのです。
 
「本当なら私立に行かせてあげたいけれど。。。国立受けて。」
「おばあちゃんの介護を施設にもある程度お願いしたいけど。。。費用が。。。」
 
こんな言葉。。。切ないでしょ?
 
そして前述のように、時給ベースで労働をしている限り、
大きな額の収入は期待できないわけです。
キャバクラでドンペリをオーダーしてたり、
車の修理代とかで数万円ロスしただけで、生活はカツカツになります。
 
あと、個人的にイヤだな、というひとつの考え方があって。
 
例えば、
時給800円ってのは、
あなたが1時間働いた価値は、どんなにきびきび動いても、
800円です、って言われているのが時給800円。
(あくまで経験価値を考慮しない極端な話です)
 
これ、なんかかちんとくるよね。


こういうことを踏まえたうえであれこれ考えていると、
時給ベースで計算されている人間がたくさんいるというのは、
相当忌忌しき事態なんだな、と思うわけです。
そして企業は時給換算で給与を表し、雇用することで、
正規雇用の拡大を狙っているわけです。
非常に賢いコストカットの方法です。

(派遣は上の例で言えば約40年で1億2000万円ですが、
正社員は大卒で2億円程度稼ぎますから。)


ただ同時に、こういうコトはきちんと考えておくべきだと思う。
そういうことを考えないから、こき使われる。

だから最近、社会人の勉強に対する意欲は非常に上がってきています。
それが表しているのは、学歴と言うふるいを掛けられて会社に入った人間が、
より自分への判断材料を増やしておきたいという危機感?あるいは焦燥みたいなものです。
 
お金が全てだと言いたいわけでもないし、
自分のしたいことをしていれば幸せだという人も多数いると思う。
自分のしたいことをした上で多額の給料をもらえるならなお幸せだろうね。
 
ただ、限界はあると思うし、それを頭に入れておくことは大切。
給料が入ったら支払うべきものを先に支払い、その後自分のために使う。
自分のために沢山使いたいのなら、沢山働くしかない。
 
おっと、話が逸れた。
 
新卒で入った社会人の友達が、
 
「うちらは時給ベースだと450円くらいだよ」
なんて言うことがある。
 
年功序列も終身雇用も崩壊したとは言うけれど、
何らかの形で昇給が用意されているだけ、正社員雇用はいいものだ。
 
家族が病気になったときに救ってあげられるような余剰も僕は欲しい。
 
こういうことを働きながら考えている人は少なくないはずです。
 
 
何が言いたいかっていうと、
最近世の中がちょっとずつ見えてきた、ってことです。
あと、うちの家族の家計についての考え方はおかしかった、ってコトです(笑)。
 
 
最近うちの親戚も病気している人がいるので、色々な現実に直面することは、
 
多いよ。

と、まぁ、アホな長文を書いてみました。

【参考サイト】
http://allabout.co.jp/career/careerknowhow/closeup/CU20041019A/index2.htm