楓さんについて。読みづらいかもしれないけどダラダラ書きます。
 僕よりも数歳年上で、彼氏さんをすごく大切にしている。繊細で、物事を感情でとらえ、後からそれを言葉を選びながら冷静に紡いでいく。
 嘘つきな人、嘘をつくのが大嫌い。成長欲求が強くて、頑張り屋。読書よりも音楽が好きで、服は割とシックな感じ。
 軸がしっかりしていて、甘えるときは甘えるし、真面目な話をする時はまっすぐ目を見つめて話す。ここらへんは彼女さんと似ているから楽かな。
 僕はいつからか、甘えることを避けてきた。彼女さんに芯まで甘えることも減らしてきたし(忙しい彼女の負担になりたくなかったから)、友達に甘えることも、滅多なことでは甘えなかった。
 でも、僕は他人から甘えられるのが好き。彼女さんから甘えられるのが好きだった。言われて気づいたけど、『あなたが甘えられるのが好きなら彼女さんも甘えられるのが好きだったはずよ。』
 僕はいつからか独りで生きていこうとしていた。彼女さんと2人の人生を夢見ていたはずなのに、いつからか建て前はそのままで、心は距離を置いていた。だから甘えるのがなかなかできなかった。彼女さんは決して僕を裏切らないと分かっていても、出来なかった。だから彼女さんは不安になった。
 歩み寄れなかったのね、と楓さんは言った。
 楓さんは僕を大好きだと言ってくれる。毎日。本当の彼氏との気持ちの違いは少しもなく、違いをあえて挙げるならばセックスがあるかないかの差だけらしい。
 なんだかまだよく飲み込めないけれど、とりあえず僕は非常に愛されているみたいで、僕は毎日安心して暮らしています。