ひとこと。

新宿西口の歩道を歩いていると、たくさんのホームレスを目にする。彼らの多くは日焼けしていて、頭髪や髭は長いまま、服装は乱れていて、道に横たわっている、あるいは座り込んでいる者が大半だ。
 
生きているのか、生かされているのか。
 
彼らは何を思い、日々を過ごしていくのだろう。その場しのぎの食事を摂りながらも痩せ衰え、夏の暑さや冬の寒さをしのごうとする。しのぎきれない時、彼らはひっそりと死んでいくのだろうか。僕らがまだ街を歩かない時間帯に、彼らの亡骸は何らかの形で処理されているのだろうか。
 
街を歩きながら、そんなことをふと考えた。