半分、自分への戒めのための記事です。
 物事を、ひとつの面から見るだけでなく、違った面から見つめることは大切です。
 Twitterに例をちょこっと挙げたのですが、鶴岡八幡宮の大イチョウが倒れた時、それを残念がって、支えが無くなった、だから、木をもう一度植え直そう、といったことが言われていました。
 確かに、倒れたことは残念です。周辺のシンボルとして、抜群の存在感があったようですから。
 でも、あの大きな木が倒れた、という事柄について、「あれほど大きな木ですら倒れてしまった、だから、ここで今自分が取り組んでいることを諦めても、良い方向に繋がるかもしれない」と思う人も、もしかしたらいるのかもしれないのです。
 倒れた木を植え直して元通りにしてしまうことで、活力を得る人もいれば、その存在が仇となり、自分のしていることにケジメを付けられない人もいるかもしれない、ということです。
 もうひとつ、別の例を挙げましょう。
 仕事はすごくできて上司からの信頼も厚いけれど、やたらと女クセの悪い彼氏とあなたが付き合っているとします。
 ある日、何度目かの浮気が重なり、とうとう。あなたはその人をキライになってしまった。もう顔も見たくない!電話番号も、メールアドレスも消して、連絡を取れなくして、一切合切忘れよう!としたとします。
 …でも、そこまで彼のことを全否定してしまっていいのでしょうか?
 彼は確かに女グセは悪いのでしょう。ですが、会社ではものすごく仕事が出来て、人に信頼されていることは間違いの無い事実です。
 女グセは悪いけれど、仕事はできる。であれば、「仕事の出来る」面だけでも尊敬して、彼のやり方を見つめてみるのはどうでしょう。
 もしかしたら、恋愛面以外の人間性は、他の人よりも抜きんでているのかもしれません。そういう人がなかなか見つけられないとしたら、非常にもったいないとは思いませんか?
 
 もちろん、理屈では理解できても、どうにもならないのが感情だよ、と言いたい気持ちは分かります。
 それでも、たまに理性的に考えて、その人の持つ側面すべてを見つめるのも、決して悪いことではないのです。
 自分もまだまだ人間が小さいので、最近の色々なことを踏まえて、こんな考えをまとめてみた次第です。