理解してもらうことは甘えじゃないんだ。

今までは、自分の病気について多くを語らずにいた。人に症状について尋ねられても、たいして説明もしなかった。心の何処かで、諦めていたのだと思う。
その結果、どうなったか。ひとりで抱え込み、社内に迷惑をかけてしまった。自分のことを伝えずに過ごしていたのは、間違いであったと気づかされた。
同じ過ちは繰り返したくはない。そう考えて、僕は自分の病気をきちんと説明するとともに、何が障害になっていて、その中で自分はどう過ごしたいのかを説明しようと思い立った。
まず、後輩を呼び出して、自分の病気のことを説明し、どんな印象を持つかもあわせて尋ねた。
後輩、ということもあってか、遠慮がちに意見を聞かせてくれた。そのうえで、大変だったら、甘えたり頼ったりしてくださいね、とも言われた。
後輩に聞いて初めて知ったのだけれど、今の部署に自分が配属されることについて、裏ではほんの少し波紋があったらしい。理由は、常にばたついていて、復帰したての人間には慌ただしくて落ち着かないのではないか、という心配によるものだったらしい。
それを聞かされて、反省した。自分が思っているよりも、ずっとずっと、他人は多かれ少なかれ注意を払っていてくれたのだ。
こうなると報いたくなるのが自分の性分なのだけれど、「頑張り過ぎないでくださいね」と釘を刺されてしまった(笑)。
復帰してまだ二週間。慌ててはいけない。