「どこまでやれば気が済むのか」〜機構設計者をぼやかせた「W22H」(ITmedia モバイル)

ボヤいたらしいです。
この端末は近頃どこでも取り上げられていて、かなりの話題性を集めているようです。自分は店頭でモックを触ったときに大きさがどうしても自分の手に馴染まなかったのと、ディスプレイ側のボタンの操作がしづらかったので選択肢からは除外しました。
僕らは普段何の気なく携帯電話を安価な価格で購入しているので、こういった開発陣の大変さを無視しがちですが、この端末の作成レポを見ても分かるように、かなりの手間をかけて製作されています。
どこでも指摘されていますが、開発の労力と、キャリア側のモデルチェンジのペースが合っていない、言い換えれば昔は1年で1端末、各メーカーが出していればよかったものが、ここ数年のキャリアの競争の激化で、年間でかなりの数の端末が市場には出回っています。
僕は、キャリアとメーカーの意向は全く合っていないと思っています。それはドコモにおける901iの完成度が微妙な点からも分かると思います。とりあえず出してみた、的な印象が強いですよね?多分あれはまだまだ開発の余裕はあったはずです。それを、ドコモは他キャリアの新端末のリリースに負けじと焦って出したものだから、結果的に未成熟な端末が出回るわけです。そして不満が出て、あのキャリアはダメだ、と言った批判に繋がるわけです。
京ぽん」は発売されるという情報からかなりの時間を経て発売されましたが、結果的に多くのユーザーに受け入れられてヒット商品となりました。これは勿論PHSだから出来たことかもしれませんが、じっくりと機能を煮詰めて発売した結果だと思います。
結局何が言いたいかというと、僕らユーザーは選ぶことしか出来ない立場に普段はあるわけで、開発陣がどれだけ苦労していようがキャリアがどれだけ競争してようがいいサービスを享受できればそれでいいわけです。ただキャリアとメーカーの意向の違いが、結果的にユーザーに対し悪影響や不満、そしてキャリア自体への不信を与えていることもあるのだ、ということです。