小5から英語を必修化 (asahi.com)

 英語、English。
 それはわれわれ日本人が今まで中学3年間、高校3年間時間を割いてきた教科です。
 日本は非常に恵まれています。書店に行けば非常に丁寧に解説された参考書が容易に入手できますし、NOVA、ECC、イーオンといった英会話学校も都内を中心に様々な場所でオープンしており、更にNHKでは英会話やビジネス英語のレクチャーをテレビ・ラジオで放送し、インターネットでは常時接続を通じて英語の情報を取り入れることが出来ます。
 さぞ、立派にコミュニケーションが出来るはずですね。
 
 ところが、日本人のTOEICのスコアは世界でもきわめて低い点数です。
 (「TOEICが純粋な英語力を示すものではない」と言う意見もありますが。)
 
 これは、非常に憂慮すべき事態だと感じたのか、上記のニュースのように「英語を小学校から指導開始する」という方針が固められたようです。
 中央教育審議会では、小学校への英語導入の理由として、「国際コミュニケーションを図ろうとする態度の養成」を挙げていますが、僕はここでどんなに学習時間を増やしたとしても、教師の、生徒との純粋なコミュニケーションスキルの更なる改善を実践しなければメリットは無いと考えます。
 はっきりとした根拠はありませんが、6年間英語を学んでも、これだけ日本の街に英語に関する教育機関や書籍が溢れかえっているところを見ると、英語もそうですが、結果的に教える側の能力と教わる側の理解力で決まると考えられる気もするからです。
 教育科目全般に対しての、子どもの好奇心や理解力を育む指導にシフトしていかなければ、英語を理解したいという姿勢も育たないのでは?というのが僕の意見です。
 AERAでは公立の小・中学校の教育問題について触れられていますが、指導方針うんぬんよりもは教師一丸となって生徒の学力向上に力を注いでいるように見受けられました。結局は、そういった教師が多く存在する学校がしないと、良くはならないのではないでしょうか。