忘れていませんか、rapport。

 数年前、僕は「人の悩み事を解決し、相手の心をラクにできるような人間になりたい」と本気で思っていました。その願いが叶ったのか、最近はネット上やアルバイト先などで、いろいろな人が僕に悩みの相談をもちかけてくれるようになりました。
 これは本当に嬉しいことですし、僕のような若輩者でも人に役立つ意見が話せるようになったのだと思うと、胸が熱くなります。自分自身が変わっている、成長している、と言う実感を得られるようにもなりました。
 悩みを聞いていると、多くの人が自分だけでいっぱいいっぱいになっていることを感じます。恋愛でも、仕事でも、最終的に大切なのは『自分』。
 いいんです、それで。自分を大切にできない人は、他人なんてもっと大切にできませんから。
 以前の僕はこの2つのバランスを取ることが本当に下手で、もう身も心も相手に捧げることしかできないようなちっぽけな生き方しかできませんでした。そして失敗するたびに何度も嘆き、悲しみ、絶望して、そして立ち直ってきました。
 今は、自分の時間も、付き合っている相手の時間も大切にできるようになりました。そして、その上で良いと思える最善手を打てている・・・と信じています。
 肝心なのは、『自分のこと”だけ”を考えるだけでなく、相手のことも考えて、その上で自分を大切にできるような考えを実践する必要がある』ということです。
 ここからは自分に言い聞かせるためにも書くのですが(笑)、僕が今悩みを毎度聞いているバイト先の女性は、振られるのが怖くて仕方がない。しつこく問い詰めすぎて嫌われてしまうのがイヤで、僕を介して何度も相手の顔色を伺い、僕の発言がプラスかマイナスかで一喜一憂している。完璧に相手の顔色に振り回されているわけです。
 本当に好きなら、好き、って気持ちを貫き通して大切にすればいい、と僕は思うんです。相手がこう来たから私もこうしよう、っていうような、自動書記みたいな恋愛をしてほしくない。わがままに、したたかに、”好き”をめいっぱいアピールして欲しいわけです。幸いにもその子は相手に好かれているから、不安な表情を見せたりせずに待っていれば、自動的に相手とお付き合いできるんです(笑)。それを陰であれこれ言うから、僕も聞いていてアレ?って思ってしまう。
 じゃあ、この子だけがガマンしていればいいのかって言うと、相手にももちろん問題があるわけで、不安にさせる要素を都度見せているわけです。だから相手の男の人も、不安にさせないような配慮をする必要がある。口先だけじゃなく、行動で示す必要がある。
 そう、信じさせなければいけない。信頼関係が保てれば、どんなキツい環境でもガマンできるんです、僕のように(笑)。僕が上司さんをこれだけの状況下で好きでいられるのは、信じられる愛情をくれるからです。
 …今まで誰かに言葉で謝って許してもらえたことがありますか?言葉で謝れば、せいぜい言葉で許してもらえる程度です。
 今の自分は反省して変わったのだということを態度や行動で示せるようになれば、相手の機嫌は戻るはずです。難しいことではないと思います。自分が悪いということを本当に反省しているなら、あなたの行動も表情も雰囲気も自然に変わるはずです。同じことで、相手が信じてくれないのはそれが表れていないからでしょう。
 結局、大切なのは口先だけのテクニックではなく、ひとつひとつの行動なのです。。。という自戒。
 上司さんに信じてもらうために、そして人生の目的を達成するために、僕は頑張ります。