紙の書籍と電子書籍について

紙の本を読まないと、人は確実にバカになる 鈴木幸一×松本大「ネットの未来」を語る | オリジナル - 東洋経済オンライン
この記事タイトルの内容に触れているのは最後の章の数行なのだけれど、似たようなことを感じはじめていた。
自炊書籍や電子書籍の類をこの1年ぐらい読むようにしていた。理由は至極単純で、紙の書籍が荷物としても、空間としてもそれなりのスペースを取るからだ。また、書棚がクラウド化されているため、出先ですぐに参照できるメリットもある。
しかし、実際に読み続けてみたところ、どうも紙の書籍に比べて違和感を感じることが増えてきた。頭へのインプットのされ方が異なる。簡単に言えば、Webページを眺めているような感覚に陥る。紙の書籍の頭への残り方を10とするならば、電子書籍は7程度、ひどいと5ぐらいの感覚の場合もある。
ひとえに個人の適性と言ってしまえばそれで終わりなのだけれど、

鈴木:紙を読まないといけません。僕は、どうも液晶画面でものを考えることができない。書くときはもちろん使いますし、マーケットなども画面で見ています。でも感性とか、思考という部分とつながらない。何だろうな。

文中のこの言葉がピタッとはまった。そう、感覚的な部分に響いてこないのだ。長い間液晶画面を見つめることになれてきてしまったためか、画面に浮かぶ文字がフローの情報として頭に取り込まれるため、咀嚼されている感じがしない。
そういうわけで、近頃は原点回帰として紙の書籍を買うようにしている。ちょっと重たいけれど持ち歩くようにもしている。知り合いにさっと見せたり、シェアしやすいのも紙の書籍の良い所だと思う。

紙の本を購入→将来、同じ本の電子書籍を購入するとき50%オフ、丸善などで「読割50」スタート -INTERNET Watch
hontoもこうしたサービスを始めている。紙の書籍を購入したものの、保存自体は電子で良いという人にはメリットがあるだろう。