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ソフトバンクモバイルは、iPhone 3Gの販売価格を割り引くキャンペーン「iPhone for everybody キャンペーン」を実施する。期間は2月27日〜5月31日で、新規契約が対象。また、既存のiPhoneユーザーも対象に、パケット定額フルの上限額が下がる期間限定申し込みの料金も用意される。どちらも、新たに用意される「2年契約(キャンペーン)」に加入する必要がある。
キャンペーンがリリースされてから初めての週末、家電量販店ではiPhoneが飛ぶように売れたみたいです。
ケータイが好きな私ですが、昨年の夏に発売されて以来、ずっと欲しいと思いつつも、未だ購入には至っていません。
では、iPhoneを何故売れないのか?
インフラ面、キャリア料金云々は他のblogでも言及されていますので、ここでは取り上げません。
ただ、他人よりは多少ケータイが好きな僕が、現在までずっとiPhoneを「買わない」理由、そのずっとモヤモヤしているものを言葉にするのなら、
「過度にキャンペーンし過ぎたからなんとなくダサく見える」
これに尽きます。
ダサい、というのも、"キャリアの空回り感が伺えてしまう"といった類のものではなく、もっと単純なものです。
「とくダネ!」で小倉さんに使わせたり、表参道の長蛇の列が中継されたりと、当初から過度にメディアに取り上げられていたiPhoneですが、そうしたシロモノを持つ人間を見ると、人々の一部は、羨望ではなく、扇動に乗せられていることに対する侮蔑の眼差しを抱くようになります。
ミーハーな人を嘲笑するようなノリ、とでも言えばいいのでしょうか。
キムタクが主演するドラマで、彼がPORTERのバッグを使用していたり、スターバックスのコーヒーをカッコよく飲んでいるシーンを見て、世の中の男性は同じものを購入したり、飲んだりする時期がありました。
だから当時、PORTERのタンカーを使用していた人は微妙に後ろ指を差されていたはずです。
同様に、iPhoneを持っていると「メディアに乗せられている人間」のレッテルが暗黙のうちに貼られてしまう怖れがある、と人々は感じているのではないでしょうか。
キャンペーンが一過性のものであるならば良かった。
ところがその後も、ソフトバンクは孫社長自ら何度もiPhoneをゴリ押ししたり、芸能人やタレントにiPhoneを貸し与えて、その感想をblogに書かせたりします。
(iPhoneブログコンテスト(iPhoneを語ろう!)(選考)‐ブログエントリ一覧:イザ!とか。)
また、クリエイターやデザイナーなど、一部の職業の間で使われるようになると、庶民はますます妙な嫌悪感を抱くようになります。
ハニカムの「iPhoneについて」 (SOFTBANK MOOK)
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: ムック
- 購入: 2人 クリック: 21回
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7月11日に日本で発売されるやいなや、ハニカムに集うクリエイターたちは、こぞってiPhoneに乗り換えた。「こぞって」という表現が決して大げさではないほど、ハニカム周辺には本当に愛用者が多い。
注目は、発行元が「ソフトバンク クリエイティブ」であることです。
ソフトバンクが販売不振のテコ入れのために、ミーハーな層をより多く惹き付けようとしているのは、このようなムック本の発売からも明白ではないでしょうか。
…こうして、
「iPhoneを使うと、色眼鏡で見られるおそれがある。」
という暗黙知のようなものが形成される。
こうなると、みんなつい買い控えちゃいます。だから「買わない。」となるわけですね。
百歩譲って色眼鏡の壁を乗り越えて購入しようとしても、今度は「使い勝手が日本仕様ではない」云々の話に行き着き、やっぱり「買わない。」と。
(私の個人的な考えですが)iPodの普及でアップルのブランディングは日本でもかなり進んでいますが、Macbookなどの"Macそのもの"を持つ人は、未だiPhoneと同様に色眼鏡で見られている気がします。
余談ですが、私が電車内でiPod touchを使っていても時折「あれiPhoneだぜ」と言われてしまいます。メディアの扇動で、既存のiPod touchユーザーは変に肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか。
キャンペーン以外で言及するなら、「繋がりすぎることのデメリットを人々が警戒している」ような気がしますが、それについてはまたいずれ。
(※参考:yebo blog: なぜ、日本人はiPhoneを嫌うのか)