映画鑑賞:『箱入り息子の恋』@角川シネマ新宿

9日で上映終了だったので慌てて観に出掛けた。
(6月と7月は前述のように岡山に滞在していたため鑑賞できなかったのです)
ご存知の方も多いと思いますが、星野源さんはただいま無期限活動休止中。
それだけに、映画のなかで動いている源さんを見るだけでぐっと来るものがありました。

自分の殻を35年間破りきれなかった男、天雫健太郎
そんな彼が、たったひとつの出来事をきっかけに、殻を破り変わろうとしていく姿に勇気づけられた気がします。
「知らない人に”気持ち悪い”と言われたり学歴や務めている会社で他人を判断するような人は目に見えることでしか他人を判断していない。だけど彼女(相手役の夏帆を指して)は違う」
このセリフにはちょっとうっときたところがあって、もしかしたら、僕らがふだん世界を肉眼で見ているがゆえに大切なものや、なくしてはいけないものをふるい落としてきているんじゃないかって。
目で見て決めることができるからこそ得られる幸せと、目が見えない故に得られる感覚の鋭さで得られる幸せ。
映画のなかでは、後者を、恋愛を通じて感情豊かに描いていると思いました。