9.11から…

何の縁か、奇しくも東日本大震災アメリカ同時多発テロ事件は発生した月こそ違えど日にちは同じ。
しかも、ちょうど半年なんだよね。
そんなわけで、11日という日付を見るたびに震災やテロのことを思い出すようになりました。
そんなリマインドをしている人は、どのくらい居るんだろう。
オリンピックで沸き立つ東京、日本の様子を見つめて否定的な見方、発言をする人がいる。オンライン上の人々がこぞって東京への招致を賛成していることは、「忘れてはならないこと」に対して距離感をとっていくように感じるのかもしれない。選手村の建物が素晴らしく豪華な一方、仮設住宅はどうだ、みたいな発言をする人もいる。
じゃあ仮設住宅に住む人々の建物を今よりも良いものにすれば良いのか、あるいはその人たちに喜ばれるような建物を税金でプレゼントしてあげれば良いのか、って言うとそれも何か違っていて。
否定的な発言や考え方をする人は、素直じゃないんだ、きっと。リマインドして、思い出して欲しい事柄がひとりひとりの胸の内に存在しているんだけれど、多くの人たち,世間がそれらを忘れ去っていくことが寂しかったり、もっと言えば許せなかったりするんだと思う。
自分がもし、福島出身だったり、災害で知人や家族を失っていたら、きっと同じように「ちぇっ」と舌打ちをしていた気がする。けれど、いつまでも舌打ちをしていても何も変わらなくて、自分の中で世界を捉え直したり、自分が何を受け入れられ、何を受け入れられないのかを考えていくことも必要なんじゃないかと思う。
どんな万物にも、プラスとマイナスが存在する。一方だけを見つめていても偏ってしまうよ。