そう。

 一限から大学に行くはずが、結局ずるずると遅刻して宗教学の授業だけ受講し、夕方はアルバイトをしてきて帰宅。本末転倒気味な今日の行動に自己嫌悪。反省はきちんとしよう。
 今日は宗教学の授業だった。なんとなく単位が取りやすい授業であり、何となく歴史の授業のようで面白い、という理由だけで受講を決めたのだけど、今日は授業中に初めて『ハンセン病』という病気の詳しい内容を知ることが出来た。恥ずかしながらこの病気について何の予備知識も持ち合わせていなかった僕には驚きの連続であった。
 ハンセン病の説明ははてなダイアリーのキーワード機能に任せるとして、感染した人々をつい10年ほど前まで法的に強制隔離していたという事実が衝撃的であった。
 授業では、ハンセン病について旧約聖書の解説中にいくつか話を聞かされた。そこから派生して、日本では法律の下、感染者は隔離され、隔離施設で結婚した夫婦についてはパイプカットや堕胎が強制的に行われていたこと、そして隔離施設内で余命を過ごすことを余儀なく強いられたこと…病気の感染の増加を防ぐための措置とは言え、まるで人権を奪われたかのようなその対応に憤りを感じずにはいられなかった。
 そして、ふっと思った。大学に来たことで、この知識をちょっと早く学ぶことが出来た。いずれ知るかもしれないけれど、ひょっとしたらしばらく知らなかったかもしれない。他の人が読んだら「はぁ?」って思うかもしれないけれど、知ることのきっかけは、どこにでも転がっているわけではないな、と思い直した。